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2007年8月22日
中国産のウナギやサバから抗菌剤のマラカイトグリーンが検出されるなど、日本では許可されていない薬品や添加物が検出されたという報道をよく見かけます。輸入食品、とりわけ中国産の安全性に対して、消費者の関心が高まっているようです。
輸入食品の安全性を確保するために、厚生労働省は、全国の検疫所に食品衛生監視員を配置し、食品衛生法に基づく規格基準などに違反する食品が輸入されないよう監視を行っている。
平成18年輸入食品監視統計(厚生労働省違約食品局食品安全部発表)で国別に違反状況を見てみると、中国の530件(違反件数に対する割合: 34.6%)が最も多く、次いでアメリカ239件(15.6%)、ベトナム147件(9.6%)、タイ120件(7.8%)、エクアドル69件 (4.5%)の順となっていた。
各国の違反状況は様々で、例えば、中国産の野菜やエクアドル産のカカオ豆では残留農薬基準の違反が多い。これには18年5月よりポジティブリスト制度が 施行により違反基準が厳しくなったことが影響している。同制度施行後の残留農薬基準違反件数のうち、約半分が一律基準の違反によるものであった。一方、ア メリカ産のトウモロコシではカビ毒のアフラトキシンが、タイ産のうるち米では輸送時のカビ発生などが目立っている。
監視統計の結果だけを見ると、「やはり中国産の輸入食品は違反件数が多く危険だ」という印象を持ってしまうかもしれない。しかし、それぞれの国ごとに、違 反件数を輸入届出件数で割り「違反率」を計算してみると、輸入食品全体の違反率は0.08%であったのに対し、中国0.09%、アメリカ0.12%、ベト ナム0.35%、タイ0.1%、エクアドル3.91%になる。
輸入届出数量を見てみると、中国が578,524件(31.1%:届出件数に対する割合)で最も多く、次いでアメリカ196,858件(10.6%)、 フランス191,869件(10.3%)、タイ122,043件(6.6%)、韓国96,014件(5.2%)、オーストラリア73,806件 (4.0%)となっている。
各国の状況を見ると、輸入食品の中で中国産の違反率だけが際立っているわけではない。中国産のものは危ないと思われがちなのは、中国産の食品等は日本に 最も多く輸入されているため、違反の件数としても多くなり、報道などで取り上げられやすくなることも関係しているようだ。
平成18年の食料需給表(農林水産省総合食料局食料企画課発表)を見ると、先進諸国の中でも特に低いとされている日本の食糧自給率(カロリーベース)は 13年ぶりに40%を割って39%となった。これは、カロリーベースで60%以上を海外から輸入される食品(輸入食品)に依存していることを意味する。食 品の安全性に関心を持つことは大切なことだが、それと同時に、現在の日本人の食生活は輸入食品によって支えられており、輸入食品無くしては日々の食生活は 成り立たないということも忘れてはならない。
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| 平成18年輸入食品監視統計(PDF) |