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栄養成分表示

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 近年、米や野菜、果物などの生鮮食品の品種改良により、特定の栄養成分の含有量に特徴のある新品種などが育成・栽培され、流通しています。消費者の健康志向が強まっていることもあって、こうした新品種は、従来のものと比べてどのような栄養成分がどれくらい含まれているのかということに関心が高まってきています。
健康増進法に基づく「栄養表示基準」は、鶏卵を含む加工食品を対象に、栄養成分の表示をする場合のルールを定めていますが、生鮮食品にも栄養成分を表示できるガイドが示されました。

 栄養成分の含有量に特徴のある品種について、「栄養表示基準」に準じた表示を行う場合、「○○(成分)を××mg含有」などの表示だけではいけません。その食品の可食部100gまたは1食分などの単位当たりの「熱量」、「たんぱく質」、「脂質」、「炭水化物」、「ナトリウム」に続けて、表示しようとする栄養成分の含有量を、容器包装の見やすい場所か、当該食品に添付する文書に表示する必要があります。

 なお、生鮮食品は、栽培の方法や環境、季節などによって、栄養成分の含有量にばらつきが生じることがあります。このように、栄養成分の含有量や熱量の表示について、一定値で記載するだけの品質管理が困難な場合は、下限値と上限値による記載をすることができます(下表)。

表 栄養成分表示の例
栄養成分表示(100g当たり)
熱量
42kcal
たんぱく質
0.5g
脂質
0.2g
炭水化物
9.5g
ナトリウム
6mg
ビタミンC
25〜75mg
 

 また、「栄養表示基準」では、栄養成分の強調表示を行う場合の基準も定められています。例えば、「葉酸豊富」のように、葉酸の含有量が多い旨の表示を行う場合、100g当たりの含有量が60μg以上でなければなりません。五訂増補日本食品標準成分表によると、アボカドは100g当たりの葉酸の含有量は84μgなので、葉酸の含有について強調表示を行うことができます。しかし、このように、その食品の一般的な性質として当該栄養成分を多く含んでいる場合に、「高葉酸アボカド」のような表示をすると、そのアボカドが他のものよりも葉酸を多く含んでいるという誤認を与えかねません。したがって、このような場合には「アボカドは葉酸を多く含む食品です」のように、アボカド全体が葉酸を多く含むことを表す表示にする必要があります。

 

 表示された含有量と実際の含有量が著しく異なる場合や、著しく人を誤認させる表示は、健康増進法の「虚偽誇大表示」に該当することもあります。消費者への適切な情報提供という観点からも、生鮮食品に栄養成分を表示する場合、生産者には、その含有量を安定的に確保するよう努めることが求められます。品種の特性などを踏まえた栽培管理を行うとともに、栄養成分の含有量は定期的に確認するなどの工夫をすることが必要となるでしょう。

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   栄養表示基準に基づく栄養成分の強調表示

食物繊維やカルシウムなどは、その欠乏が国民の健康保持増進に影響を与えるとされています。このような栄養成分(*1)については、「含有」など含む旨の表示、「豊富」など高い旨の表示、他の食品と比べて強化されている旨の表示をすることができます。一方、糖類やナトリウムなどは過剰に摂取することが国民の健康保持増進に影響を与えるとされています。このような栄養成分(*2)については「ノン」など含まない旨の表示、「ひかえめ」など低い旨の表示、他の食品と比べて低減されている旨の表示をすることができます。
 なお、これらの強調表示をする場合、それぞれの栄養成分について定められた基準を満たさなければいけません。
(*1) たんぱく質、食物繊維、亜鉛、カルシウム、鉄、銅、マグネシウム、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、葉酸
(*2) 熱量、脂質、飽和脂肪酸、コレステロール、糖類、ナトリウム