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不検出(ND)

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NDとは「Not Detected」の略で、「不検出」または「検出せず」という意味です。食品中に含まれる、ある化学物質の量を調べる場合、まず試料を調整して、その化学物質を抽出精製したのち、ガスクロマトグラフィーや液体クロマトグラフィーなどの分析機器を用いて測定します。分析の結果、たとえ検出されなかったとしても、それは「0」ではなく、検出限界以下ということで「ND」または「不検出」ということになります。

なぜなら、どんなに精度の高い分析機器でも検出できる濃度に限界があり、含まれていないということを証明することはできないからです。また、分析方法や対象となる化学物質によって検出限界が異なるため、NDといってもその数値に差があります。例えばAという物質の検出限界が100ppbであるのに対し、Bという物質は10ppbであった場合、Aは仮に50ppb含まれていたとしてもNDで、Bは30ppbであってもその数値が示されます。

最近は、分析技術の進歩によって検出限界がどんどん低くなり、pptレベルのごく微量の化学物質も分析できるようになって、NDは限りなくゼロに近くなってきています。このため、農産物の残留農薬検査などにおいて、以前はNDだったものが数値として検出される場合もあります。

分析の結果、化学物質の存在が痕跡程度認められるが、数値で示すことができないほどごくわずかな量である場合には、「tr(trace)」または「痕跡」と記載することもあります。

注:1ppbは10億分の1(東京−下関間の1mm)、1pptは1兆分の1(地球を24周するうちの1mm)