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適正農薬規範(GAP)

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〜生鮮果実、野菜の適正農業規範(GAP)〜

(GAPとは)
農産物は生産段階において、大腸菌O-157やサルモネラ属菌などの病原微生物や、カドミウムなどの重金属汚染、残留農薬、カビ毒、異物混入などの危害が生じる可能性があります。これらの危害要因を分析して、栽培から収穫までの工程だけでなく、洗浄、選果、保管、出荷、輸送にいたるまでの各段階で対策を講じ、管理する方法をとりまとめたものが、GAP(Good Agricultural Practice)といわれる適正農業規範です。

(生鮮農産物の安全確保対策)
欧米では、レタスや未殺菌ジュース、キュウリなどが大腸菌O-157に汚染されて食中毒が発生するなど、被害が生じており、リスク管理の強化が求められてきました。また、世界各国で過去20年間にわたって生鮮果実や野菜の消費量が増加していることを受けて、2003年に行われた第26回コーデックス委員会総会で「生鮮果実・野菜衛生管理規範」が採択されました。

国内でも、1996年には日本施設園芸協会が「かいわれ大根生産衛生管理マニュアル」を発行し、さらに1999年に「水耕栽培の衛生管理ガイド」を発行しています。また、2003年には水耕栽培だけでなく、露地栽培も含めた「生鮮野菜衛生管理ガイド」を公表しました。

これらの規範やガイドは生産等の工程においてリスク管理を行う点で、GAPに沿っているといえます。2004年度からは、農林水産省が「生鮮農産物安全性確保対策事業」をスタートしており、GAPの導入が推進されています。

(海外では品質保証の目安)
厚生労働省がまとめている「食中毒統計」によると、2003年には野菜及び果物で69件の食中毒が発生し、そのうちの60件は自然毒となっています。安全を確保し、楽しい食生活を送るためにも、食品を衛生的に取り扱って、危害を予防することは大切です。海外では、GAPは品質保証の一つの目安として扱われることもあり、リスク管理対策として普及しつつあります。

生産現場

生産現場での適正農業規範の核となっているのが、

  • 病原微生物を進入させない
  • 付着させない
  • 増やさない
  • 管理記録を残す

の4点です。

例えば、畑に家畜の糞尿が雨水などを通じて流入しないことを確認したり、十分に醗酵して病原微生物が死滅した堆肥を用いるようにしたり、使用する水に病原微生物が混入しないようにしたりします。もちろん、長靴や作業着などの衛生管理も大切です。

流通現場

流通現場でのポイントは、

  • 衛生的な取扱い
  • 温度管理
  • 迅速な取扱い

の3つです。

荷受時の鮮度や品質をチェックしたり、温度を管理したり、包装資材を衛生的に管理すること、ねずみ、鳥類、昆虫類の対策などを行います。販売店では調理時の衛生管理や清掃などにも注意が必要です。