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TDI(Tolerable Daily Intake)は、長期にわたって体内に取りこむことにより健康影響が懸念される化学物質について設定されるもので、「人が一生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康に対する有害な影響が現れないと判断される1日当たりの摂取量」のことです。
一日摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake)が食品中の残留農薬や食品添加物について設定されるのに対し、TDIは、本来なら混入すること自体望ましくないダイオキシン類などのような環境汚染物質の場合に用いられます。
ダイオキシンの場合は、動物実験の結果を総合的に判断し、TDIの根拠とする体内 蓄積量を体重1kg当たり86ナノグラムとして、この値から1日の摂取量として43.6ピコグラムを求め、これに人間と動物の差や個人差などを考慮して不確実係数10を適用し、4ピコグラム(1日体重1kg当たり)を算出しています。
このTDIは、ダイオキシン類についてもっとも感受性の高いとされる胎児期の暴露による影響を踏まえて設定されており、人間全体に対する評価としてはより安全性が高められているとされています。
1ナノグラム=10億分の1グラム
1ピコグラム=1兆分の1グラム
参考:報告書「ダイオキシンの耐容一日摂取量(TDI)について」中央環境審議会環境 保健部会・生活環境審議会・食品衛生調査会